小アルカナの解説

タロット小アルカナ棍棒のコートカードの意味・解説

小アルカナ棍棒のコートカード一覧

タロットカードの小アルカナ「棍棒」のキング、クイーン、ナイト、ネイブ(ペイジ)の意味をイラストつきで解説しています。

棍棒(WAND)のキングの意味

棍棒のコートカードキング

棍棒のキングは王冠をかぶり、片手に棍棒を持ちながら玉座に座っている。キングは若干前のめりになり、周囲を気にかけているようである。


正位置…情熱的。親しみやすさ。寛大。田舎の男性。誠実。男性性。棍棒のキングは正直者で、どのような相手に対しても公正であろうとする。

彼は伝統的な手法を大事にしながらも、人々の意見に耳を傾ける柔軟性も持っている。道徳、良心を与える事に秀ている。

逆位置…質素。禁欲的。独裁。厳格。辛抱強い。アップデートの失敗。棍棒のキングは自分の中にある考えと意思をまげない。

彼は過去にあった差別と偏見をそのまま受け継ぎ、それが正しい事だと思い込んでいる。自分のルールと感情に執着し、その殻から抜け出す事ができない。

棍棒(WAND)のクイーンの意味

棍棒のコートカードクイーン

棍棒のクイーンは片手に棍棒を持ち、玉座に座っている。彼女が持つ棍棒にはキングと同様、生命と活力を象徴する葉がついているがクイーンは棍棒以外にも花を持っている。


彼女の前には黒猫が座っている。猫は多産な事から豊穣の象徴とされてきたが、西洋絵画では黒猫は色欲を表し、娼婦と共に描かれる事が多かった。棍棒のクイーンは黒猫には目もくれず、じっと民衆を見ているようである。

正位置…豊穣。優しさ。親しみやすさ。愛らしさ。田舎の女性。貞淑。棍棒のクイーンの心は広く、困ったものがいればすぐに手を差し伸べる。彼女は損得で物事を考えず、全ての人に慈愛にみちたまなざしをおくる。彼女は自立していて、献身的な姿勢で仕事をこなし周囲の人間を守る。

逆位置…おせっかい。世話好き。不貞。棍棒のクイーンは自分が愛を注いだ人間が独立することを許せず、自分の柵の中に閉じ込めておこうとする。彼女は自分がいかに相手の為に愛情を注いできたかを説き、他者の成長を妨げる。自分の感情に敏感で思い込みが激しく、少しでも攻撃されたと感じたら容赦なく牙をむく。

棍棒(WAND)のナイトの意味

棍棒のコートカードナイト

棍棒のナイトは鎧を身に着けて馬に乗っている。しかし、手には武器ではなく棍棒を持っている。彼の後ろには山が見え、馬は駆け足で地面を蹴っている。

正位置…出発。出国。迅速。活動的。積極性。親しみやすい若者。棍棒のナイトは直感力に優れ、自分が正しいと思った事をすぐに実行する力を持つ。真実を見極める力は優れているが、協調性は欠ける。

逆位置…分裂。中断。恋のいさかい。断絶。不一致。棍棒のナイトはコミュニケーション能力に欠け、他者との距離がつかめない。問題を複雑化し、度々争いごとを引き起こす。全体的な解決よりも己の直感と本能を重視する。

棍棒(WAND)のペイジの意味

棍棒のコートカードペイジ

身なりを整えた若者が屋外で棍棒を握りしめている。彼はメッセンジャーで、知識と経験を生かしながら人々に大切なメッセージを伝えている。

正位置…忠実。熱狂的。郵便。いい知らせ。メッセージ。棍棒のペイジは信心深く、自分の役割が人にいい影響を与えると信じている。信頼している人物には忠実に仕え、環境が変わってもすぐに良い人間関係を構築する適応力をもつ。

逆位置…告知。悪いニュース。中傷的なゴシップ。スキャンダル。信頼の裏切り。棍棒のペイジは口が軽く、秘密を守れない。


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