Essay

デジタル機器が持つ子供への影響について考える

Smartphone Mobile” by Negative Space/ CC0 1.0

脳科学の本で呼んだが、最近の若い子は前頭葉の耐性ができていないとのこと。その本では、デジタル機器が健全な脳の成長を妨げてるという。

つまりは、何か問題が起きても逃げてしまったり、パニックに陥って解決できなかったりする。

ある研究では、スマホやタブレットを使ってSNSや動画を一生懸命観ていても、脳がうまく機能していない例が報告されている。

また、 ネットの検索機能というのは非常に受動的であるとも。これには私も賛成である。

確かに検索する時に文字は打つが、検索したい文字を半分でも入れればサジェストが出てくる。

選択して検索ボタンを押せば関連性の高い記事が上から順番に出てくるので、 あとはそれを読めばいい。

最近では、検索内容に沿った回答が一番上に概要として出てくる(親切なことにマーカーまで引かれていることがある)

こうした検索は非常に便利だが、記憶に残りにくいように思う。

私自身、検索は毎日のように使うが、調べたことがきちんと頭に残っているかと聞かれると、イエスとは言い難い。

かつて、日本人は世界からみても記憶力がいい民族と言われてきた。

魚を食べるだけではなく、漢字・カタカナ・ひらがなを全て使い分けることができるからである。

だが、それらの基本となっているのは書くことであってキーボードを叩くことではない。

入力と出力、それに一番いいのはデジタル機器よりも、「聞く」「話す」「書く」など、昔ながらの手法なんだと思う。

デジタル機器は素晴らしく、私もこうして発信する機械として活用している。


ただ、こうした機器は病気や障がいを持っている方に特に活用されるべきものであって、健康な人、特に成長段階の子供たちはアナログ的な手法で行く方がいいのではないだろうか。


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