私の師がよく言っていた「人を良くする」「良くなるように手助けする」
この言葉は私にとってアインシュタインの宿題並に大きなものだった。感覚や経験で理解できても、言葉にして誰かに伝える事が難しかったのだ。
最近になって、少しずつ考えがまとまってきたので記事にしていく。
人生は苦しみの連続である。
そこに、差別や偏見、貧困、虐待、格差、病気、障がいなど、おおよそいち個人がすぐに修復できない問題が山のように重なる。
人生を良くする、良くなるというのは、どんな時にも感謝を忘れず希望を持ち、楽しい気持ちで過ごせるということ。
不安に苛まれることなく、未来を悲観的に考えず、どんな状況でもめげずにいられる。
そういった意味では、心を成長させるという言葉が一番近いかもしれない。
人生は否応なく続いていって、自分が望むような道を歩めることの方が少ない。
選択が枝のようにあり、ABCのどれを選ぶかでその先がまるっきり違うものになる。
占いというのはそうした先を見て、その人にとって最も良い選択がどれかをみるものでもあるが、それでも人生には予期せぬことがたくさん起きる。
どういったアクシデントが起きようとも、強い心、あるいは強くなった心をもっていれば、そうした逆境にも耐えられる可能性が高くなる。
逆境に耐えることで自信と経験が身につき、自分の知恵を周りの人に惜しみなく与えられる。
そうすることで徳が積み重なり、物事がうまくいきやすくなる。「良」の循環といってもいい。
過去の悪い行いを反省し、良い部分を伸ばして自分を変えていく。こうすることで人生が「良くなり」、幸せに暮らせるのだと思う。